佐川急便株式会社
2003年7月、建材流通改革に挑戦するマツ六の最初の同志となった同社は、噴出する問題解決に奔走し、運びの文化を変えてきた。その軌跡を辿ってみよう。
その1.4mモノを現場に運ぶ
「一番苦心したのが、手すりなど4mの長尺物の運び方。これまで棒高跳びの棒をたまに運んだことはありましたが、後は長くてスキー板くらい。参りました」。ヤング山本こと山本将典氏、司令塔的存在だ。 知恵を振り絞り、ドライバーに頼みこんで先にスペースを確保してもらう人間ワザや、小型トラックにも斜めに積み込む裏ワザを開発し、現場まで徹底。運びを変えた。
その2.小口割れをなくす
しかし、一難去ってまた一難。 部品は届いたが同時に頼んだ手すりが届かない、いわゆる小口割れが続出。 仕事にならない施工業者様からのクレームが相次いだ。そこで、トラブルならお任せの齋藤氏の登場となった。 「やっぱり最後は人間。ドライバーに訴えるシールを作ろう!」 同僚の柳田氏が中心になり、いろんな会社の荷物シールを山ほど集めて研究。マツ六担当者はその熱意にいたく感激したという。 そして、黄色地に黒文字で「現場施工用品、○○着配達厳守」と書かれたオリジナルシールが生まれ、小口割れは激減した。
その3.丁寧に、早くつつむ
倉庫からの出荷作業の窓口はダンディ山本こと山本幸男氏。 「傷がつかないように、効率よくどうやって長尺モノを梱包するか、かなり悩みました。そんな時、マツ六さんは我々と一緒になって、紙筒の梱包材を考え出してくれた。 その気持ちが嬉しかった。 でもね、長尺物は実に重くて、出荷作業は本当にキツイ。何回も持ち上げてると、重量挙げでオリンピックに行けそうな気に・・・(笑)」。
「後の喧嘩を先にする」。 両社が心を一つに本音の事前擦りあわせをしたことが、業務開始後のトラブルを最小化した。 これからも、運びでファーストリフォームの成功を支えて行きたいと、佐川の精鋭スタッフは満を持して毎日の運びに挑んでいる。
■佐川急便株式会社 <http://www.sagawa-exp.co.jp/>