ファーストリフォーム

ファーストリフォーム -スマホ版-

施工業者様向けの住宅建材
カタログ・インターネット通販

コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

理学療法士からみた福祉用具コラム一覧へ

からみた

秋の空
白内障による視界不良は改善できます

青く澄みきった空や爽やかな風に秋を感じます。いよいよマラソンシーズンの到来です。今の時期はとても走りやすい季節ですが、その反面日差しが強く路面の照り返しから目を守るためにサングラスが欠かせません。同じように高齢者でもサングラスをかけて外出する方がいます。その多くの理由は白内障が考えられます。

白内障とは眼の中のレンズの役割をする水晶体が濁る加齢変化です。水晶体は40歳ごろから濁り始め、70歳を超えるとほとんどの人が白内障となり生活に支障をきたします。グレアといわれるまぶしさ、明暗差や色彩対比がわかりにくくなるコントラスト感度低下が主な症状です。グレアにより、外出すると今までより日差しが強く感じられるためサングラスが必要になります。外出を控えても部屋の電気がまぶしく感じられるため薄暗い部屋の中に閉じこもることになります。また、自分の目の前だけ霧がかかったようにコントラスト感度が低下するため、廊下と敷居の段差や床に敷かれている絨毯の端が見分けられずつまずき転倒に至ります。安全な動線を確保するためには足元を照らす足元灯などの利用をお勧めします。

筋力低下と違い予防することが難しい白内障では環境設定や手術による治療が必要です。手術と聞くと嫌悪感を示す高齢者も多くいますが、最近では水晶体を人工レンズに取り替える安全性が高く身体の負担が少ない日帰り手術が主流です。手術後に霧が晴れたクリアな視界が戻ると、我慢せずもっと早くに手術をすればよかったと後悔することも少なくありません。

白内障による視界不良は我慢して放置してはいけません。その視界不良で外出まで我慢することとなり、閉じこもりにつながることがあります。足元の環境に目を向けて、サングラスの利用や早期相談治療によって、心も身体も晴れやかに秋を感じる散歩に出かけましょう。

これまでの記事