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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

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からみた

うちで歩こう
外出自粛でも継続できる運動を

新型コロナウイルス感染症の流行によりうちで過ごす時間が増えていますが、みなさん運動はできていますか?僕は運動ができていません。運動不足を感じても、いつものようにジョギングに出かけることができなくなりました。ジョギングをするためにマスクを着用することや、周りとの距離を大きくとることも面倒に感じて控えることにしました。3つの密(密閉空間、密集場所、密接場面)を避けた自宅でできる運動はないのでしょうか。

新型コロナウイルス感染症は、医療や国民生活・国民経済へ大きな影響を与えています。感染症対策の外出自粛は、運動不足や閉じこもりを引き起こし健康にも影響が出始めています。「人との接触を8割減らす、10のポイント」では筋トレやヨガは自宅で動画を活用して実施するように示されていますが、高齢者はできるのでしょうか。

僕は地域支援事業において介護予防をしてきました。その際に最も難しかったことは、介護予防教室以外での自主トレーニングの継続です。ペットボトルやセラバンドを使った運動を指導したこともありますが、道具がないとできない運動は長続きしません。継続できる運動として辿り着いたのは、テレビを見ながらコマーシャルの間(1~2分程度)だけ足踏みをすることでした。運動不足の高齢者であれば椅子に座って実施します。徐々に太ももを高く持ち上げて足踏みすることや、腕を前後に大きく振ることで運動量を増やし、できる方には立って足踏みをしてもらいます。足踏みなら運動に対する拒否反応も少なく、だれでも簡単に始めてもらえます。

外で散歩することに比べると、家の中で歩いた時の運動量は半分くらいしかありません。しかし、足踏みによる床からの刺激は骨を強くすることや脳活性化の効果なども期待できます。外出は自粛しても運動を自粛してはいけません。今年度は介護予防をテーマに、健康増進について考えていきます。

まずは、うちで歩いてみませんか。

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