長谷川工業株式会社
「いい作業は、いい足場から。命を預けて作業するわけですから、プロの方には道具選びにこだわって欲しいですね。」
アルミ合金製の二連伸縮はしご“アップスライダー”は昭和39年に同社が開発した商品だ。当時、テレビが出現して急速に普及するのに伴い、電気工事店は屋根へのアンテナ取付け工事に追われていた。そんな中、木製や竹製あるいは鉄製のハシゴに代わる、軽くて丈夫なアルミ製ハシゴが発売され、アッという間にプロ用ハシゴとして広く利用されるようになった。
「お蔭様でアップスライダーはロングセラーになり、アルミ合金製二連伸縮ハシゴの代名詞になりました。類似品も多いですが、弊社製品は安全性や使い勝手重視の高品質商品。若い方にも品質に裏打ちされた当社ブランドを知って欲しいですね。」
同社は2004年9月から、フジサンケイビジネスアイ(旧日本工業新聞)にハシゴと脚立のリーディングカンパニーとしてカラーのシリーズ広告を掲載する。そんな中、マツ六からファーストリフォームの提案があった。
「うちが狙う方向とピッタリあっている。ファーストリフォームなら当社製品の良さを直接現場の方に伝えられる。メーカーとして是非このチャンスを活かしたい。」「これまでは家屋の“営繕”だったでしょう?これからは本当のリフォーム、空間を創るリフォームが求められる時代。家の中には吹き抜けや天窓ができ、屋内でも高所作業が増えています。高い所ならうちの出番です(笑)。」
実は、長谷川氏は松栄会というマツ六に縁が深い有力メーカーで構成する集まりの、発足以来の会長職を務める御意見番。マツ六との取引は、製品の全国展開を模索していた昭和40年代前半から始まった。
「全国の金物・建材店は老舗が多く、一流メーカー品しか扱ってくれない。新製品を置いて貰うのは至難の業でした。そんな中で全国区への道を開拓してくれたのがマツ六さんです。」「リフォームが21世紀の成長産業といわれるこの時期に、リフォームのための新しい流通を立ち上げる。マツ六さんは、大阪商人らしい信用を重んじる商売をされながらも常に一歩先を読んでおられる。」
ひと言にも重みを感じる。「以前イタリアの住宅を訪ねた時、外装はそのままでも、内装は住む人の個性を前面に出した空間になっていて非常に感銘を受けました。日本のリフォームも、インテリアと、光と、そしてテーブルウェアにまで嗜好を映した空間づくりになって欲しい。そのためにも良い商品を創るのが私たちの使命です。」
■長谷川工業株式会社 <http://www.hasegawa-kogyo.co.jp/>
大阪市福島区にて長谷川商事を設立。梯子・脚立・工事用ポータブル足場機材のリーディングカンパニーとして、多種多様なニーズに応える商品を提供している。