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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

4月からの新コーナーとして、『理学療法士からみた福祉用具』、『作業療法士からみた住宅改修』をそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムを掲載いたします。今回は作業療法士、山田先生からのごあいさつです。

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からみた

環境が行動を、人の可能性を変える。

暖かい日が多くなり、夏の到来を感じることが多くなりました。活動的になれる季節が待ち遠しい今日この頃です。

先ずは自己紹介をさせて頂きます。作業療法士をしている山田隆人と申します。現在は、作業療法士を養成する大学で、作業療法士を目指す方々のお手伝いをさせて頂いています。

私は主に住居の話、暮らし方や居住環境の改善のお話をさせて頂きたいと考えています。私が居住環境に興味を持ったのは、最初に勤務した施設で環境の大切さを実感し、それ以来、環境が持つ魅力を伝えるべく行動してきました。今回は、それらの環境の魅力を伝えることができればと考えています。

できそうだと感じてくれる瞬間や機会を作る

私が最初に勤務したのは診療所で、今でいう通所リハビリテーションと訪問リハビリテーションを提供していました。腰痛持ちのおばあさんに起きている時間を増やしてもらおうと、「昔やっていたわらじを編みましょう!」と誘い、外出機会を増やしてもらいたいおじいさんに、風呂釜の修理時ぐらい「一緒に温泉に行こうよ!」といった活動をしていました。人が行動するときは、目的があり、楽しみや思い入れがあり、できそうだと感じてくれる瞬間や機会を作ることの面白さを感じることができました。

環境を変えることでできることの可能性

通所リハビリテーションで仕事をしている際には、介助量が多い方の送迎を担当することが多くありました。それで「ええのかなぁ」と思うことが多くありました。介助量に関係なく、送迎の際には色々な方とお話する機会を提供してもええのちゃうかなと考えました。そこで、自宅の玄関ポーチにスロープを付けることを家族に提案し、受け入れてもらうことができました。スロープの設置後は、女性の介護者でも送迎が可能になり、送迎中の話題や会話量が増えていきました。人が支援することも大切ですが、環境を変えることでできることの可能性が増えたと感じられた出来事でした。今後は、こういった体験談や居住環境の改善の際のポイントなどを紹介できればと考えています。今後ともよろしくお願い致します。

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