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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

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からみた

ステキな杖

オシャレな杖はどこで買えますか?

デイサービスのリハビリ中に利用者様からよくある質問です。みなさんならどのように答えますか?

一番簡単なのは、福祉用具として茶色や花柄の杖を提供することです。しかし、それではお世辞にもオシャレとは言えません。また、他の人と同じ杖になることも多く、個性が感じられないのも問題です。杖は毎日身につけて利用しますので、その人らしさを感じられるようにしたいものです。

その人らしさを感じられる杖を選ぶこと

それではどこで買いますか?最近お勧めしているのは百貨店の介護用品売り場です。他に比べると高価ですが、周りの人とは違うオシャレな杖がたくさんあります。シャフト部分がカーボン素材で軽い杖やグリップ部分が象牙でできていて手に馴染みやすい杖、千鳥格子や素材を生かした柄の杖が売っています。オシャレで周りの人とは違い、その人らしさを感じられる杖を選ぶことができます。僕自身も持ちたくなるような杖が販売されているのです。

杖もオシャレをするためのファッションの一部

実はこれ、とても重要なことなんです。今まで杖というのは特別なものであり、バリアを取り除くための障がいのある人専用の福祉用具でした。安全や頑丈を第一に考えて作られているのはそのためです。しかし最近は、誰もが使いたくなるようなユニバーサルデザインの概念を取り入れた杖が普及し始めています。障がいのある人だけではなく、全ての人々が使いやすいユニバーサルデザインは福祉用具の概念を変えることになるでしょう。メガネが矯正用具からオシャレをするための道具に変わったように、杖もオシャレをするためのファッションの一部になることが必要です。

10月1日は福祉用具の日

10月1日は福祉用具の日です。福祉用具がユニバーサルデザイン化されて、誰もが抵抗なく使用できる身近なものへと変わることが期待されています。ノーマライゼーションの考えを広げるためにも福祉用具の担う役割は重要です。周りの人に自慢できるようなステキな杖を身につけた人達が街を行き交う社会を目指してみなさんも提供してみましょう。

出典:「福祉用具の日」推進協議会

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