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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

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からみた

健康寿命を延ばすための心がけ

健康寿命という言葉を知っていますか?健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。2013年の健康寿命は男性71.19歳、女性74.21歳で、それぞれの平均寿命と比べると男性は約9年間、女性は12年間も不健康な期間を過ごすことを意味します。では、その原因は何でしょう?1番の原因は関節の痛みや筋力低下からの転倒骨折など運動器といわれる骨や関節、筋肉の問題です。

立ち座りにサポートが必要

運動器に問題があると立ち座りにサポートが必要です。特に浴室は転倒の危険性が高いため早い時期からシャワーベンチなどを利用することをお勧めします。高齢者は立ち上がる際、反動をつけて勢いよく立ち上がります。座る際にもドスンと勢いよく座るため、肘掛けや背もたれがあると安心して立ち座りができます。シャワーベンチは一般的な風呂用いすと違い座面位置が高いことも立ち座りを楽にしてくれる理由の一つです。低い座面からの立ち上がりは筋肉や関節への負担が大きく痛みにつながります。両足が床に着く範囲内で座面位置を高くし、痛みの発生を予防することで入浴動作の自立を促しましょう。ただ、僕のシャワーベンチの思い出はいいものばかりではありません。シャワーベンチが大きすぎて風呂の扉が聞くスペースが無くなり浴室への出入りが困難になったことや、家族がシャワーベンチを邪魔に感じ入浴後に自室で保管していたことなど弱点もたくさん見てきました。浴室は家族の共有スぺースです。折り畳み式やコンパクトタイプを利用して、浴室が狭くならないように家族への配慮も忘れないでください。

誰かに頼るのではなく少し早めの福祉用具導入で、いつまでも自分のことは自分でできるように健康寿命を延ばす取り組みを心がけましよう。

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