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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

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からみた

運動癖
高齢者は加齢とともに転倒のリスクが上がります

よーいどん。秋の校庭から聞こえてくる運動会の掛け声です。子どもが懸命に走る姿は微笑ましいものですが、お父さんの足がもつれて転ぶ姿には目をつぶりたくなります。いつまでも転ばないためには何をすればいいのでしょうか。

高齢者は加齢とともに転倒のリスクが上がります。一番の原因は筋力低下です。筋力低下が進むと重たい足を持ち上げることができずにすり足となり、つま先を持ち上げることができずに足が引っ掛かります。さらには白内障など目の加齢変化も加わり外出すると太陽の光がまぶしく、色の違いも判りにくくなるため何気ない歩道の段差が危険スポットに変わります。わずかな段差で転倒しないためにも日々の運動が大切です。

そこでおすすめしたいのがスクワットです。スクワットは足の力をつけるのに最も有効な運動の1つです。しかし、正しいフォームで続けることが難しい運動でもあります。僕自身、健康教室で今までたくさんの方にスクワットを指導してきましたが、ほぼ全ての人が上手に続けることができませんでした。その場ではできていても継続できず、次の週にはまたフォームチェックが必要になる有様でした。そこで考えたのが誰でも同じフォームでできる声掛けです。みなさんも一度やってみてください。まず、足を肩幅に開いて両手を太ももの前に置きます。次に膝を曲げながら太ももの前を掌でなぞるように両手を膝まで滑り下ろします。背中を丸めず伸ばしたまま顔を前に向けて膝を触ることができれば良いフォームと言えます。このとき横から見て脛の角度と体幹の角度が同じように前傾していれば完璧です。

加齢変化は早かれ遅かれ誰にでも起こります。見て見ぬふりをしていると悪い歩き方が身に付いて転倒骨折を免れなくなります。加齢変化に目をつぶらず、まずは毎日10回からスクワットを始めてみませんか。

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