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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

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からみた

腰痛予防にストレッチ
座位姿勢のほうが腰への負担が大きい

みなさんはまだテレワーク(在宅勤務)が続いていますか?最近は感染症対策だけでなく、パソコンのディスプレイを注視することで起こる首や肩、腰背部への疲労対策にも注目が集まっています。なぜ座って仕事をしているのに、身体に負担がかかるのでしょうか?それは立位姿勢よりも座位姿勢のほうが腰への負担が大きい姿勢だからです。

まずは、ご自身の座位姿勢をチェックしてみましょう。チェックポイントは臍(へそ)の向きです。良い座位姿勢は臍が正面か下を向いた姿勢で骨盤が立ち腰椎が前弯しています(腰が前へ反る)。しかし、背もたれにもたれたり背中が丸くなった悪い座位姿勢では、臍が上を向き骨盤が後ろへ傾き腰椎の前弯が小さくなります。腰椎の前弯が小さくなると腰背部への負担が増え腰痛やぎっくり腰を引き起こします。ではなぜ悪い座位姿勢になってしまうのでしょうか。それはハムストリングスという筋が固くなることが原因の1つといわれています。

ハムストリングスは太ももの後ろにある筋です。座ってばかりいるとハムストリングスが固くなり骨盤を後ろへ傾くように引っ張ります。骨盤と同様に身体も後ろへ傾くため、それを防ごうとして背中を丸めて頭を前へ出した悪い座位姿勢ができあがります。悪い座位姿勢は腰背部だけでなく首や肩への負担も増やします。そこで予防策としてストレッチをお勧めします。しゃがんだ姿勢や椅子に座った姿勢から足を肩幅に開き、膝とつま先の向きを正面に向けます。つま先の前の床に両手のひらをつき(身体が固い方は両手で左右の足首をつかむ)、そこからお尻を持ち上げるように膝を伸ばします。このとき、膝は伸びきらなくていいので、両手のひらを床から離さないようにしましょう。そうすると太ももの後ろにあるハムストリングスを伸ばすことができます。

座ってばかりでは腰背部の負担は大きくなります。腰痛予防に太ももの後ろのハムストリングスを伸ばしましょう。首や肩、腰への負担は離れた場所で働く筋が原因であるかもしれません。臍の向きと筋のつながりを意識して身体への負担を減らしてみましょう。

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