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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

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からみた

高齢者の「生きがい」を作ることを考える
「生きがい」が健康寿命を伸ばす

内閣府による「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」によると高齢者の多くは生きがいを感じていると報告されています。生きがいを感じている高齢者は、周囲の人たちとの関係性を保つこと、そして高齢者自身の役割を遂行することで「生きがい」を感じているようです。

私たちは、高齢者の役割を作ることで、活き活きと暮らすことを目標にしている「つながりプロジェクト」に取り組んでいます。「つながりプロジェクト」では、参加を表明した介護保健の施設に、INAC神戸レオネッサの選手が訪問し、施設利用者と共に作業療法に参加します。

施設を利用している高齢者に、選手達にはプログラムの紹介や作業の方法などを教授する等の役割をお願いしています。選手と高齢者が介護保健の施設で作業療法やプログラムに参加している様子を撮影し、INAC神戸レオネッサのホームゲームのハーフタイムに、その様子をオーロラビジョンで映し出し、活動を紹介しています。施設利用の高齢者の家族に「つながりプロジェクト」の活動内容等を伝え、高齢者と家族および施設職員でスタジアム観戦の機会を作っています。試合会場でオーロラビジョンに映し出される姿を見て、施設を利用する高齢者の新たな役割となっていることが実感できる機会になっています。

居住環境改善と違うのではないかといった声が聞こえてきそうですが、そうではありません。「生きがい」を感じる場所や役割・関係があってこそ、その場所や会合や組織に出掛けていこうとの想いや行動がでてきます。それらを実現するためには居住環境改善が必要になります。

居住環境の改善を実施する際に、高齢者の「生きがい」を見つけることをしてみてください。見つけられた「生きがい」を実現するための居住環境改善につなげてください。それらが健康年齢を伸ばすことにつながっていくと思います。

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