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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

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からみた

旬のものを召し上がれ

スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋、みなさんはどのような秋を過ごしていますか?秋は何をするにも気候がよく、旬のものがたくさんある楽しい季節です。食べ物にも旬があるように、福祉用具(手すり)にも旬の時期があるのではないでしょうか?

手すりの予測使用期間を伝えること

手すりの設置は住宅改修における最も多い相談の1つです。もちろん利用者本位のサービス提供が大事なため希望に沿った手すりの設置を提案します。しかし、その際には必ず手すりの予測使用期間を伝えることを忘れてはいけません。相談に来る方の多くが脳血管障害や骨関節疾患を患う後期高齢者です。その場合、日本の平均寿命を考えると手すりを利用できる期間は長くても5年から10年程度になります。この期間中、歩行能力を維持できればいいのですが低下する高齢者のほうが多く、実際には設置した手すりを利用できる期間が1年から5年程度に限られることがほとんどです。もし住宅改修で手すりを設置すると、歩けなくなった際に車いす走行の障害となることも多くあります。さらには使われなくなった手すりが家族の介護ストレスを招くことも少なからずあります。

“突っ張り式手すり”の貸与を

そこで提案すべき手すりの設置として“突っ張り式手すり”の貸与をお勧めします。まずは試しに半年間利用して手すりの必要性を判断します。本当に必要と感じたら住宅改修による手すりの設置に変更することもいいでしょう。しかし貸与で困ることがなければ、そのまま継続して手すりを利用できる期間のみ設置することが家族への思いやりにつながります。

手すりで歩ける期間を考えず何が何でも住宅改修をするのではなく、旬な時期だけ利用可能な貸与での手すり設置により本人だけではなく家族に配慮したサポートを提案してみませんか。

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