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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

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からみた

おくつろぎください

僕は寒さが苦手です。寒さが得意な人は重ね着すれば大丈夫とアドバイスをしてくれますが、重ね着をしてモコモコになると動きづらくなるのも苦手なんです。寒い冬は家から一歩も出ず、暖かいコタツとお風呂にどっぷりと浸かっていたくなります。

部屋ごとの寒暖差が大きくヒートショックなど夏以上に危険が伴います

高齢者にとっても冬は苦手な季節です。部屋ごとの寒暖差が大きくヒートショックなど夏以上に危険が伴います。特に危険な場所をあげると間違いなく浴室があげられます。日本家屋における浴室は、タイル張りで寒く手すりを取り付けたくても十分な強度が得られない問題だらけの空間です。そのため、自宅での入浴をあきらめて通所介護(デイサービスなど)に頼ることがほとんどです。もちろん通所介護の役割としてはとても大切なことですが、本当に自宅での入浴をあきらめないといけないのでしょうか?

本当に安全な入浴生活が送れます

入浴行為で考えるべき動作は、浴室内の移動と浴槽の出入り、洗体動作、浴槽内での姿勢保持です。この全ての動作を考えたときに、まず始めに検討したいのが福祉用具の導入よりユニットバスへの交換です。和洋折衷の浴槽で出入りがしやすく、浴槽内での姿勢保持も楽になります。洗面器置き台も設置されていることが多く洗体姿勢を崩すこともありません。さらに気密性が高く寒さに対しても解消されます。思い切って交換して快適な入浴生活を送るお宅をたくさん見てきました。しかし、良いことだらけのユニットバスにも弱点があります。それは既製品であることです。みんなが使いやすい浴室内設計ではありますが、手すりの位置を見落としてはいけません。多くの場合では、手すりの位置が浴槽へのまたぎ動作と浴槽内での姿勢保持に使うものだけで、浴室内移動に対する手すりがありません。装具を外し裸足で浴室内を移動する危険に対しての手すりが見当たらないのです。ユニットバスに希望通りの手すりがつけられれば、本当に安全な入浴生活が送れます。

入浴行為は身体の清潔を保つだけでなく、心身のリラクセーションを図るためにとても大切な日常生活動作の一つです。住み慣れた自宅で安全に心身ともに暖まることができるといいですね。

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