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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

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からみた

身体の目覚め
楽しく無理ない範囲で少しずつ

 最近、周りの人たちにマラソンを勧めています。運動するとドーパミンが分泌されて、身体の健康だけでなく心の健康にもつながるからです。しかし、心身の健康につながるとわかっていても運動を始めることは大変です。僕自身は1時間歩くことから始め、少しずつ走る時間を増やしてフルマラソンを走れる身体を作り上げました。この進め方は介護予防における転倒予防教室とよく似ています。

転倒予防教室は3か月1クールで転倒しない身体作りをします。コンディショニング期で身体を目覚めさせて、筋力向上期で身体を動かす力をつけて、機能的運動期で身体を上手に使えるように応用していきます。高齢者の場合、特に重要になってくるのが導入のコンディショニング期です。加齢変化だけではなく、日々の不活動により眠っていた身体を目覚めさせることはとても大変なことだからです。ご近所さんと一緒に参加を促し、楽しく無理ない範囲で運動を始めることで少しずつ身体を目覚めさせることが重要です。もし急激に運動を始めてしまうと、健康教室で体操をしたら身体が痛くなり次の日から歩けなくなったという1回限りの参加で終わってしまいます。これでは運動の習慣化にはつながりません。

最近はお笑い番組でも頭の体操をしているシーンをよく見ます。例えば、自分の両手を使って必ず右手が左手に勝つように連続してじゃんけんを出すような体操です。スムーズに勝ち続けることができない場合は身体が眠り始めている合図かもしれません。誰かと一緒に楽しく運動を始めて、いつまでも思い通りに動ける転倒しない身体作りを目指しましょう!

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