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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

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からみた

プレーヤー兼サポーター
支えあって自立を目指す

みなさんは普段から運動をしていますか?

僕は、フットサルを毎月1回とジョギングをたまにしています。フットサルは10年以上前から同じチームで友人達と一緒に楽しんでいます。ジョギングは最近さぼり気味で、走ったり走らなかったりが続いています。体力づくりのために何とか走るようにしていますが、マラソン大会の抽選が外れたこともありモチベーションを失い継続的に走ることができていません。この運動習慣の違いはどうして起こるのでしょうか?

フットサルとジョギングの違いは、チームスポーツか個人スポーツかの違いです。ジョギングは一人で走ることが多く、誰かと楽しみを共有することが難しいため、モチベーションを維持することができません。それに比べてフットサルは、みんなで楽しみを共有できるだけでなく、みんなで集まることが楽しいと感じるため参加自体にモチベーションを見出せます。実際に、10年前はフットサルがしたくてコートに入れる5人のポジションを取り合っていましたが、最近ではポジションを譲り合う姿が目立ちます。コートの中にいる時間より、コートの外で話をしている時間の方が長い日もあるのが事実です。年齢が進むにつれて活動よりも参加を楽しむようになってきました。

実はこれ、地域包括ケアシステムの構築に向けて最も重要となる「自助」と「互助」の関係を物語っています。「自助」として自分自身で健康維持に取り組むことを基盤として、「互助」として家族や友人・活動仲間などが互いに協力し合い健康寿命を延ばす。自分がプレイヤーになるだけでなく、サポーターとしての役割を持つことに喜びを感じる。地域で協力して健康増進に対する取り組みを構築することが求められています。運動にこだわる必要もありません。その場に参加することで閉じこもりの防止にもつながるため十分に意味のある活動となります。自立というと一人で何もかもしなければいけないイメージもありますが、これからはお互いが支えあって自立を目指す自立支援が重要となります。

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