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コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修コラム-介護の専門家からみた福祉用具・住宅改修

コラム介護の専門家からみた

福祉用具・住宅改修

「理学療法士からみた福祉用具」、「作業療法士からみた住宅改修」を交代でそれぞれの視点から、専門的な知見を踏まえお伝えするコラムです。

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からみた

睡眠の変化
高齢者の睡眠の特徴

みなさん昨日はぐっすり眠れましたか?

僕は毎日ぐっすり眠れます。1度寝たら朝まで目を覚ますことなく眠れます。ただ最近は、明け方にトイレに行きたくなって目を覚ますこともあります。隣で寝ている息子が朝起こしても起きないくらいぐっすり寝ているのと何が違うのでしょうか?

良い睡眠は朝起きることから始まります。太陽の光を浴びることで、入眠作用を持つメラトニンというホルモン物質の分泌が抑制されます。起床から14~16時間後にメラトニンの分泌量が増えるため、そのタイミングで寝ると良い眠りにつながります。昼寝をすると体内時計のリズムが狂い夜眠れなくなるのは、メラトニンの分泌時間のずれが一つの要因です。しかし、毎日同じリズムで生活をしていても眠れないのが高齢者です。日中の活動量が減ることで疲労回復のための深い眠りも必要なくなります。さらに、10歳ごろからは1度寝たら朝まで起きない単相性の睡眠であるのに対して、高齢者はトイレなどによる中途覚醒が増える多相性の睡眠に変わります。夜中2時間おきに目が覚めるのは高齢者の睡眠の特徴であり、おかしなことではありません。ぐっすり眠れないからといって、気にしすぎることは必要ないのです。

良い睡眠は生活習慣病やうつ病の予防に役立ちます。睡眠効率(実際の睡眠時間÷寝床に入っている時間)が低下すると風邪などの感染症リスクも高くなるため睡眠は健康にとってとても大切な要素です。健康寿命を延ばす良い睡眠がとれるように起床からの生活リズムを見直し適度な運動が心がけ、からだとこころの健康を目指しましょう。

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