タキロン株式会社
タキロンといえばマツ六、マツ六といえばタキロン」と言われる程、強固な絆が存在するマツ六さんとのお付き合いは昭和30年代中頃から始まりました。当時は日本の産業社会がプラスチックヘと移行した時代。我が社もトタン板に代わるプラスチック製の波板の製造販売に着手しました。そんな難しい時代にマツ六さんは真っ先にプラスチックを扱う営業部隊を立ち上げられた。時代のニーズに対する目の付け所が近かったんですね。販路開拓のため、二人三脚で地を這うような営業に精を出したものです。そして、波板は当社の大ヒット商品となりました。マツ六さんには今も昔も我が社の看板を背負って頂いているという感謝の念があります。
今回マツ六さんが立ち上げたファーストリフォーム事業は「商品の価値が正確に伝わり、厳しい声もシェアできる」斬新な販売システムです。一方で建材業界は歴史のある世界だけに、定着させるには相当の努力と時間も必要でしょう。昨今、「リフォーム」が流行になり情報が氾濫しているからこそ、お客様の複雑多様なニーズに本当に応える商品を豊富に取り揃えていくことが成功の鍵になるのではないでしょうか。私は「家に住み続ける時代」が来ると思っています。だから当社は、メンテナンスリフォーム分野に力を入れ、プラスチック技術を軸としたお客様に喜ばれる商品を供給して行くつもりです。
メーカーの命は商品。「顧客から出発せよ」という経営スローガンを掲げる当社は、お客様の生の声をきちんと商品開発に活かしていきます。また、商品への思い入れが強くなり過ぎて、一方的な説明にならないよう、「わかりやすさ」にも気をつけていきたい。それだけに時代の節目のこの時期に、ファーストリフォームを通じて、マツ六さんと共に弊社製品へのご要望や良さをお客様にお伝えできたら嬉しいですね。
事業は立ち上げた以上、必ず成功させなければいけません。長年のお付き合いの中で私どもが描くマツ六さんの社員像は「仕事に対して真面目で粘り強い」。この美点を活かしてこの事業を成功に導かれることを期待しています。
■タキロン株式会社 <http://www.takiron.co.jp/>
1919年、セルロイド生地の製造工場として大阪で創業。塩化ビニール樹脂などの各種樹脂製品及び複合製品の製造販売が主力事業。